ULTIMOFOTO

写真とカメラとスキなコト

ULTIMOFOTO 一瞬一撮

5万円台で買える!BenQ SW240 カラーマネージメントディスプレイ

BenQ SW240

従来カラーマネージメントディスプレイを始めようとすると10万円以上して、ライトユーザーにはなかなか予算的に難しい部分がありました。

BenQさんが現在次々お手ごろ価格のディスプレイを発売し、ライトユーザーでも正しい色で写真を観れる環境が整ってきましたが、さらに24.1型のSW240を5万円台からの販売!

・色は気になるけど高いのはちょっと・・・
・サブディスプレイが欲しい!

っと言う方向けに、ディスプレイ変えたらカメラやレンズ一緒になのに見違えるように写真上手くなった気がすると話題のBenQ SW240をBenQさんご協力の元、SW240をお借りしてご紹介いたします。

Adobe RGB99%カバー 1920x1200カラーマネージメントディスプレイ

f:id:maphoto:20180531100143j:plain

BenQ SW240は、従来製品の27型だと少し大きいといユーザーの為に生まれた24.1型。

WUXGA (1920 x 1200)で1ヶ月以上使用しておりますが、見やすくて疲れにくい印象です。

f:id:maphoto:20180531100431j:plain

SW271と同じくベゼル(外枠)が細く枠ギリギリまでモニタがあり、省スペースで大きな画面を操作することができます。

高さは調整可能で428~542mm x 532mm(横幅) x 227mm(縦)

縦にもできるので、サブディスプレイとしてや縦写真の確認にも効果ありです。

メインの特徴は
・ハードウェアキャリブレーション対応
・カラーモードホットキーでAdobeRGB sRGB 白黒表示の簡易切り替えが便利
・別売で遮光フードも

また、AdobeRGB99%カバー sRGB100%カバーで、Webへのアウトプットや使用だけでなく写真展示など印刷を考えたときにできるだけ正しい色で写真を仕上げることができます。

 

ハードウェアキャリブレーションとAdobbeRGBとsRGB

f:id:maphoto:20180531100358j:plain

キャリブレーションディスプレイが初めての方は聞き慣れない言葉になるのが ・ハードウェアキャリブレーション ・AdobeRGB ・sRGB になるかと思います。

色のストレスから解放されるハードウェアキャリブレーション

カメラ、PC、スマホなどのディスプレイ。写真を編集した後あれ...?なんか写真の色や明るさが違うと気づいた方も最近は多くなって来ております。

さて、なぜ違うかというと簡単に説明すると 各メーカーや使用しているディスプレイによって基準値や個体差があり、例えば同じ写真であっても表示や編集する端末がA社とB社で違っていると、色の見え方や明るさが違うという現象が発生しているのです。

通常ディスプレイとハードウェアキャリブレーションの大きな違い

メーカーや個体差があるディスプレイの色をできるだけ合わせたいと思った時に役立つのがキャリブレーションツールである、i1やSpyder。

例えば通常のディスプレイをキャリブレーションした場合、ソフト上で色を引いて調整します。 1回目に引いた状態になり、次回またこの引いた値からさらに引いて色を調整するため繰り返すうちに経年劣化と合わせて出ない色が出て来てしまう可能性がありあまりオススメしません。

ハードウェア型キャリブレーションは、ソフト上ではなくディスプレイ自体の色をRGB255のまま調整できるので、できるだけ長く正しい色で表示することができるのがいいのです。

AdobeRGBは印刷用規格 sRGBはディスプレイ規格

AdobeRGB
sRGB

 

AdobeRGB(左写真)とsRGB(右写真)を初めて聞いた人はなんのこと?っとなるかとおもいます。

簡単に説明すると、sRGBは普段見ているディスプレイ用の規格です。

AdobeRGBとsRGB
SW240表示色

AdobeRGBは印刷用の規格で、写真には実はsRGBだけでは表示しきれない色が存在しているのです。 緑線がsRGB、紫線がAdobeRGBとなります。

同じ写真でもAdobeRGBとsRGBのディスプレイでこんなに見えていない色が存在しているのが、この3角形の大きさで現れているのです。

最初の色座標(色度図)ではAdobeRGBの紫線に隠れて、この黒線が隠れていてみにくくなっておりますが、SW240の表示色を計測したところ、sRGB・AdobeRGB共に99.1%の計測結果となりました。

 

カラーモード専用ホットキー

f:id:maphoto:20180531102824j:plain

BenQキャリブレーションディスプレイの魅力の一つでもあるカラーモードホットキー。

ホットキーを選択することで、AdobeRGBとsRGBを瞬時に切り替えできます。

通常時はAdobbeRGBで作業してより細部まで色を表示して追い込んで制作して置いて、sRGBで見るとどうなるかの確認をすると便利です。

f:id:maphoto:20180531102845j:plain

また、モノクロの表示もボタンひとつで切り替えて簡易表示することができます。

最終的なアウトプット先がWeb記事なのか、印刷物なのかでサッとチェックする。

この機能覚えてしまうとめちゃめちゃ重宝するのです!

 

低価格でスタートできる!BenQ SW240

実際に1ヶ月以上SW240を使用させていただいておりますが、SW271に比べて省スペースで設置でき、1920 x 1200 のサイズが目に優しく疲れにくいのが好印象でした。

5万円台からスタートできるので、SW271だと予算外で気になるけど買えてない...っという方には、キャリブレーションディスプレイをはじめやすいモデルとなっております!

購入の際や予算があるときに、早めにキャリブレーションツールや別売フードを買うとより効果が出ると思いますのでご検討ください。

それでは、また!