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ストロボ撮影の露出の決め方と、あると便利なストロボ色温度変換フィルター

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そろそろストロボ始めたい!なんとな〜く使ってるけどちゃんと覚えたい!

 暗い室内や屋外夕方以降の撮影で重宝するストロボ撮影時の露出の考え方や、あると便利な色温度変換フィルターをご紹介していこうかと思います。

 ストロボの撮影の基本

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ストロボの基本のキは、光の当たり方を考えること。

単純にストロボをカメラに直付するとこんな感じ。

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撮影した被写体と背景の壁が近ければ、真後ろに影ができてしまいます。

この影を抑えたい場合、被写体と背景の距離を話すことができれば、この影は目立たなくなります。

ストロボを天井に向けて光を回すバウンス撮影

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室内で、天井の壁が白ければ、ストロボの向きを天井にして、天井に光を反射させて、瞬間的に光をやわらかくまわして撮影することができます。

この天井に向けて光を反射させることを「天井バウンス(テンバン)」と呼びます。

 天井バウンス撮影時の注意点は、天井が低く・色がついていないこと。

天井が高かったり、色がついている場所ではバウンス仕切れなかったり天井の色も影響して変な色の写真になってしまうので注意が必要です。

脱ストロボ初心者!無線にしてワイヤレスで使用する

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メーカー純正品やNissinやCactusなど技適マークを取得したワイヤレスコマンダーを使用すれば、ストロボをカメラと離した状態で使用することができます。

ワイヤレスコマンダーについては、また詳しく別記事でご紹介しますが、オフカメラ(ストロボをカメラから離した状態)でストロボを使用することにより、様々なライティングバリエーションが楽しめるようになるので、おすすめです。

 

ストロボ撮影時の露出の基本的な考え方

 

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ISO500 1/125 f1.8

ノーストロボでの撮影時、上記の写真では人物に露出を合わせていますが空が飛んでしまっています。

「空がすっ飛んでもノーストで撮りたいんだ!!」っという強い意図があれば、イメージ通りなのでOKですが、もっと空が出したいので、例えば空に露出を合わせます。

まずはノーストロボで空が出る露出を調べる

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ISO200 1/160 f2.8

まず、先ほどの空が飛んだ写真ではISO500 1/125 f1.8でしたが、ISO 200 1/160 F2.8までそれぞれの露出を落として、空を中心とした露出を取りました。

 これで、背景の空に対する露出が取れているので、続いてストロボを人物に対して調整します。

ストロボ撮影時はどのくらいの明るさの背景にするか、ノーストロボで決める

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ISO200 1/160 f2.8 ストロボ使用

露出を決めたら、あとはストロボの明るさを調整して発光するだけ!

TTLがついているストロボであれば自動調光で、適正の明るさで発光してくれるのですが、ストロボの発光量にムラがあることがあるのでストロボに慣れてきたらマニュアルで使っていきましょう。

 

夜景撮影などWBを調整できる色温度変換フィルター

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ごく稀に、ストロボにこんなオレンジ色のフィルターをつけている方を見かけたことがある人もいるのでは。

これ、何かと言うと色温度変換フィルターで、通常ストロボ使用時の色温度は5600-5800KBで、日中の太陽光にあわせて作られており、この色温度を調整するもの。

文字だとわかりにくいので色温度変換フィルターを使った写真例 

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例えば夕景や夜景撮影時、目で見てるよりも綺麗に夕焼けの色が出てる写真ってありますよね。

人間の眼は優秀なので自然に対応しているのですが、カメラでは日中や室内、蛍光灯など明かりの種類によって色温度があり、色のズレが発生します。

 

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夜景では、ノーストロボであれば3200KB前後がきれいに撮影できますが、ストロボを使用した場合、ストロボの色温度は5600-5800KB。

そうすると、被写体の色は適正でも、背景が黄色っぽく写ってしまうので、夕方以降は色温度変換フィルターを使用して背景の色を自然に見えるように調整すると効果的です。

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いつでも使えるように財布の中に入れてたりしてたのでもうボロボロですけどね・・・。

 各3枚!ROGUE カラーコレクションフィルターキット

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ストロボ1灯で撮るときはよかったのですが、屋外のライティングで2灯使いたいときなどに、カラーフィルターが一枚しかないのが今まで困ってたところなのですが、先日のCP+でイメージビジョンさんのブースで色温度変換フィルターだけ売ってるのを発見!

6種類各3枚入りで段階を合わせて設定できるし、多灯ライティングでの撮影時もめちゃめちゃ助かるので、買い換えたかったこともあり早速ポチりました。

ストロボ撮影時の基本的な考え方まとめ

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ストロボで撮影するときは、まずノーストロボでどのくらいの明るさで撮るのか、空を残したいや夜景時に背景を明るくしたいなど元となる明るさを決めてから、ストロボの明るさを調整しましょう。

例えば、上記のように暗く落としたいときはISOを落として撮影すればいいし、

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(上記2枚は仮装OKの期間中に撮影しております)

逆に背景を明るくしたいときは、ISOをあげて撮るという感覚が身につくと思います。

オフカメラでの撮影時は、どこから光が当たるのか、どこに影が出るのかを考え、夕方以降は色温度を考えながらカラーフィルターを意識的に使うと、より印象的な一枚を撮影することができますよ!

それでは、また!

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