忙しい時、つい忘れがちなこと。
数ヶ月バタバタしててちょっと振り返る時間ができた。
今回は、メルマガ Edge Rankにたまに書いている、写真の雑談。
つるたまが最近SNSをみて感じている「料理と写真って似てるかもしれない」というお話し。
どんな写真でも味付けがよければ誰かが好きな写真になる。
そう改めて気づいたのは、宮古島の悪天候で撮影してたとき。
この4日間で形になる写真を撮らなければいけないし、風は強く波が立ち空もどんより。
海に影響しない様に注意しながら、ライトルームでハイライトや白レベルを調整し、晴天っぽく仕上げる。
それなりにきれいに見えるし、場所を説明するならこの写真でも十分わかると思う。
「モノコト」の モノが撮られた写真になる。
状況を伝えるということは、第三者に伝わるモノコトの「モノ」の要素が必要。
行ったことある人が見たら砂山ビーチであることが明確にわかる岩山。
しらなくてもきれいだと感じる海の要素で成り立つ写真。
その、主題(岩山や海)を引き立てるために、ライトルームで味付けをした。
本当にその写真は、いい写真なのか。
空や海という、被写体やその色は、海や空を好きな人に刺さりやすく写真をいいと行ってもらいやすくする要素の一つ。
ただここで振り返って見て疑問に思うのが「その写真、本当にいい写真なのか」ということ。
一般的には好きな写真が撮れてればそれでいいし、もっとよく撮りたいと思えばさらに突き進めていく必要がある。
そもそもいい写真は、その素材の良さで何も調理しなくてもいい写真
いい写真の定義とは、人それぞれ目指していたり感じ方が違うのでひとつではないし、誰かに言われて感化されるものではない。
ここで間違って欲しくないのは「自分の感性と違うからといって誰かを勝手に批評しないこと」
だから、誰かになにか言われても取り入れるところと、つまづいて写真やめたくなるくらいならスルーするスキルは必要だと思う。
写真は、料理でいう食材。料理と写真は似ているかもしれない
改めて、「いい写真」とは、なんなのか。
SNSや誌面を見ていて「いい写真だな」とつるたまがみて感じる写真には一つの共通点がある。
そもそも、その色や加工などの調整をしなくても、そのままの撮って出しでいい写真。
つまり、構図や色などのテクニカルなうまさは味付けで、食材となる写真の要素は撮る瞬間。
もっと言えば、撮る以前から何を伝えたいのかを考えて撮ることで決まる。
元の写真がよければ、味付けでもっと引き立つ
料理は、食材がよければそのままで十分に美味しいし、失敗したら調味料でどうにかできる。
かわいいひとは誰がとってもかわいいし、素敵な場所はいつとってもフォトスポット。
その写真と向き合ったときに、「その人や被写体の良さ+自分の良さ」
両方を兼ね備えて現れていれば、調整することでその写真の良さをもっと引き立てることができる。
その写真を撮り続けることが大事だし、つるたまはそのひとと色々話して、いいと思った仕草や瞬間を切り取りとって、引き立てていきたいなと。
いま、つるたまが足りていないのは写真の本質と向き合う時間。
忙しいと考える時間や誰かにやさしくできる余裕が欠けて、本当の自分の実力が出てくる。
そんなとき、色を加えることで甘えていたなと反省。
そろそろ次の段階にレベルアップしないと写真がないので4月はかなりの分かれ目になりそうです。
雑誌やWEBなど誌面なら限られた時間でどれだけ撮れるかが求められるケースもあるし、趣味や作品作りであればとことんその一枚にかけてみてもいい。
なぜ撮ったのか、何が撮りたかった、伝えたかったのか。
その本質をもっと時間をかけてみようかなと。
Model 亀田 梨紗 梨の日 - Risa Kameda official web site