Synologyさんご協力の元、お届けしておりますカメラマンの為の初めてのNAS講座第3回。
カメラマンの為の初めてのNAS講座Vol1 写真を一生残すバックアップ環境を整える
カメラマンの為の初めてのNAS講座Vol2 Synology DS916+をセットアップ - CameraStory
今回は、実際にある「今すぐデータ送ってください!」やRAWデータでの納品に使えるPhotoStationや、バックアップなど、NAS設置後の運用事例をご紹介いたします。
どこからでもアクセスできるPhotoStation
PhotoStationにアクセスするとNASに保存している写真にアクセスすることができます。
写真を表示させるには撮影後、現像した写真やRAWデータをUSB CopyやPCからネットワークドライブとして接続すればOK
つるたまの場合 「20170101〇〇」というフォルダ内にRAW・JPEGの二つのフォロダを作り保管しております。
現像後はNASにアップしてリンクを共有すればOK
送りたい任意のフォルダを開いて上部にある「共有」▷「リンクを共有」を選択すると共有URLが表示され、URLを送れば共有も可能。
スピードは契約している回線の速度になる為、決して早くない場合もありますが、オンラインのクラウドサービスと違うメリットは
・容量制限がHD目一杯まで使える
・DL期限がないこと
上記2点は非常に便利でRAW表示にも対応しておりRAWでのダウンロードも可能になります。
2週間後くらいに、DL期限過ぎてたからもう一回送ってっていうクライアントさん意外といますよね。
もしも、出先でクライアントさんから連絡があったら
クライアントA「つるたまさん、先日の写真今すぐ欲しいんですが...。」
っともしPCや外付けHDなどを持っていない時に便利なのがDS photoというスマホアプリ
まずはあらかじめスマホにDS Photoアプリをダウンロードしておきます。
DS photo - Google Play の Android アプリ
ダウンロード後Synology NAS の [アドレスまたは QuickConnect ID]を入力してログイン。
アルバムを選択し
フォルダごと共有したい場合は上部の「・・・」マークをタップ
公開して共有が選べるようになります。
スマホからでは公開して共有になり誰でもアクセスすることが可能になるのですが、PCからアクセスするとパスワード保護をかけることや、コメントを許可やカラーラベルをつけることによって、クライアントさんのチェックやコメントなどもクラウド上で行えるようになり便利です(・∀・)イイ!!
個別で任意の写真のみも送れる
アルバムやフォルダごとではなく任意の画像のみであれば、画像を開いて「・・・」マークをタップ
リンクをコピーで、選択した画像の見送ることが可能になります。
NASを便利に活用するために、撮影したらバックアップを取ろう
つるたまは今まで撮影したらPCに繋いだ外付けHDにメモリーカードのデータを落としておりました。
ライトルームのカタログも外付けHDごとに保存してあり、今まではここからオンラインストレージで納品したりamazonドライブにバックアップを取っておりました。
RAWに対応しており写真なら容量無制限なのがいいところだったのですが、amazonドライブの写真なら容量無制限が海外では終了。
日本でもいつ終わるかわからない状況です。
NASがあれば大容量や急な納品もめっちゃ楽だしバックアップ体制も整う
NASをSynologyさんからお借りして設置して見たところ、作業自体は今まで通り外付けHDに保存。
加えて作業終了後にNASに現像したデータやRAWデータを保存するようになったことで
・バックアップが二重に取れて安心
・NASからRAWデータも納品できる
・出先で外付けHDがない時でもNASに入れておけば一回自宅に帰らなくてもいい
上記3点のメリットはかなり大きくなっております。
仕事のカメラマンならNASで万が一に備えておくべき
今まではデジタルの写真データのバックアップ体制を整えるのは非常に高価でしたが、NASが復旧してきた現在
DS216シリーズであれば2万円〜スタートすることが可能です。(別途HDD必要)
また本格的に数年分のデータをバックアップするのであれば
DS916+が7万円前後(別途HDD必要)でバックアップや納品体制を整えることができます。
資料的価値が高い撮影データを保管している方や、プロだけでなく個人の方でも子供の写真や結婚式などの写真を万が一のトラブルから守るためにも、NASでのバックアップ体制をスタートしてみてはいかがでしょうか。
それでは、また!