舞台撮影や演奏会などでの撮影はプロや業者のみのシーンも多かったりします。
その理由は静寂に包まれたシャッター音などが観劇や演奏の妨げになるため注意が必要です。
現在は撮影禁止となっておりますが、今回はスニークのみ撮影ができたアウト・オブ・シャドウランドの写真を参考にしながら舞台や演奏会などで撮影する場合の注意点をご紹介いたします。
この記事は、2016年7月9日からは本公演がはじまり撮影禁止になったシャドウランドの記事をリライトして「舞台写真や演奏会写真の撮影の仕方」としてご紹介いたします。
アウト・オブ・シャドウランドとは
シーンごとに切り替わるプロジェクションマッピングとダイナミックに傾斜が可動するライブパフォーマンスを取り入れ、内気でおとなしい少女が、自分の心の中にも勇気が宿っていることに気づき、その勇気と自らの想像力とで不安や恐れを乗り越えることを学んでゆく姿を描く、東京ディズニーシーの全く新しいオリジナルストーリのショーです。
モニタでの撮影やフラッシュ撮影は禁止
舞台写真や演奏会などではフラッシュでの撮影ができません。
また、ミラーレス一眼やスマホのモニタでの撮影もモニターが明るく観劇の妨げになるため撮影できません。
なので、舞台写真や、演奏会などの暗いステージの中でカメラの設定をするにはまずは若干コツが必要なのです。
全く初心者の方はシャッタースピード優先モードがおすすめ
1.キヤノンであればTV ニコンなどであればSのモードダイヤルの設定にします。
2.シャッタースピードを1/160に
3.ISOはAUTO
出来ればJPGではなくRAWに設定してください。
これはあとで暗いシーンや明るすぎてしまったシーンを調整するようにするためです。
またシャッタースピード1/160は手ぶれしないギリギリのラインですが望遠レンズの焦点距離によっては1/250まであげましょう。
良かれと思い1/250以上のシャッタスピードにすると、よほどいい会場じゃない限りは、真っ暗な写真になりRAW現像でもかなり荒れる結果になる可能性があります。
露出設定の説明用にモニタ表示させておりますが、設定したらこの画面もINFOボタンを押して必ずオフにすると。観劇の妨げになりにくくなります。
他ゲストの舞台や演奏鑑賞の妨げにならないようにする設定
ピピ!っと、オートフォーカスがあったときになってお知らせしてくれる電子音は切りに。
上部にある、撮影画像の確認時間も切りに。
AF補助光の投光は文字のごとく、暗いときにピントが合いづらいと、補助光を投光しピントを合わせやすくしてくれる機能でこれも付けっぱなしだと明るく点灯して妨げになるのでオフに。
念のため液晶の明るさも手動で最小にしてショー中に撮影画像の明るさを確認せず、RAWで調整するようにしましょう。
大事なことなのでチェックシート
・スマホなど液晶での撮影は禁止
・露出データをモニタに表示させてるかたはINFOボタンをオフに
・オートフォーカスの電子音を消す
・シャッターを切った後自動で表示されてしまう「撮影画像の確認時間」を切りに
・撮影中は画像を確認せず、RAW現像で明るさ調整
・補助光も消す
上記5つのカメラの設定を行ったら、最後は撮影マナーのお話です。
演奏会や舞台写真は連写はしない、空気を読んでシャッターを切ることが必要
上記は今回つるたまが設定したカメラの露出です。
標準的なレンズはf5.6のため、f5.6に設定し、若干ぶれるけどRAWで明るさ補正したときに暗すぎないあたりが1/160 ISO3200だと予想したものです。
ステージに照明がない会場での撮影の場合は、さらにf値が明るいレンズなどが必要になるかと思います。
若干補正かけたのでシーンによりますが
1/200 f4 ISO3200くらいがRAW現像なしでもいける適正露出なのかなぁ。。。?!と。
ポイントとしてはEOS5D Mark3には連写の設定に「静音撮影」があるので、連写マークにSが表示されており撮影時は狙って1枚だけ切っております。
舞台写真や演奏会では、シャッター音でガシガシなるのは絶対NGですし、消音ケースに入れて撮影するのが最低限のマナーです。
アウト・オブ・シャドウランドで撮影した写真を現像するとこんな感じ
少々暗いものの。。。
スポットが当たってる人を狙えばちゃんと綺麗に現像できます。
観劇や演奏会の撮影は自分本位ではなく観劇の妨げにならないように細心の心配りを
舞台写真や演奏会での撮影の注意点をご説明致しましたが、現在はプロ機や中級機のカメラも入手しやすくなりました。
他者への配慮が必要な機材の使い方を知らずにいい写真だけを求めて撮影していると、環境によっては他者への迷惑となり、翌年からは撮影禁止になってしまうことが多い状況です。
注意点が必要な場所で撮影する方は10枚しか撮らないなど自分に制限をつけながら撮影すると、周りの方の妨げになりにくく事前に予測しながら撮影する感性が育つので他のシーンでもさらにすてきな写真が撮れるようになったりしますよ!
それではまた〜!