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キヤノンEOS R 待望のフルサイズミラーレスはこれからの可能性を広げる

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2018年9月5日、噂されていた日程でついにキヤノンからフルサイズミラーレスカメラEOS Rが発表された。

販売価格はキヤノンオンラインショップ参考価格で¥237,500で、9月12日10時から予約開始。

買う買わない賛否両論あるかと思いますが、今回はEOS Rの魅力をつるたま視点でご紹介していこうかと思います。

ミラーレスの小型軽量を活かした夢のレンズ 

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フルサイズミラーレスを発表するにあたり、現存のEFマウントから新たにRFマウントを登場させてきたキヤノン。

EFマウント54mm径を継承したまま、ショートバックフォーカスを採用。

センサーとレンズ最後部を近接させた分、自由度が拡大しレンズのコンパクト化に繋がった。

2018年12月発売 RF28-70mm F2L USMが最大のカギになる

EOS Rと同時10月下旬に発売予定のレンズは
・RF 24-105mm F4L IS USM
・RF 50mm F1.2L USM

2018年12月下旬に
・RF 28-70mm F2L USM
・RF 35mm F1.8 MACRO IS STM

上記2本計4本のレンズが発表されている。

RF24-105mm F4LはEOS Rにジャストサイズで設計されており、普段使いや持ち歩きなどライトユーザーに使いやすいレンズ、RF50mm F1.2LはEFレンズ単焦点の中で最も注目度が高いEOS Rを買うならば気になるレンズだろう。

RFマウントの大本命 28-70mm F2L

キヤノン:RF28-70mm F2L USM|仕様

交換レンズ RF28-70mm F2L USM の仕様をご紹介しているページです。

RF24-105mm F4Lで軽量コンパクト化を実現した分、EFマウントでは実現が難しかったF2解放ズームで28-70mmという標準域をカバーしたレンズが12月下旬に登場する。

SIGMAからはDCレンズとしてF1.8のズームレンズが登場して行く中、いつかメーカー純正でもF2.8以下の明るいレンズが欲しい...

そう考えていたユーザーの声に答えるレンズとなる。

EOS Rシステムのバックフォーカスだからこそ実現できた開放F2の28-70mm。

最短撮影距離0.39m 、フィルター径95mm、質量は1430g

希望商売価格は42万円(税別)となっており、価格からも開発や商品化の難しさが見え隠れしているが、この一本でどんな写真が撮れるのか考えるとワクワクする。

小型軽量化のミラーレスカメラのイメージはこの一本で完全に打破され、新たなミラーレスの魅力の追求が始まるのではないだろうか。

現状ニコンZマウントはサードパーティーへの情報開示をしないとのことだったが、今回登場したキヤノンRFマウントと合わせて、サードパーティーにはミラーレス一眼だからこそ作れる、今まで出せなかったレンズをどんどん開発して欲しい。

 

静止画手ぶれ補正 デュアルセンシングIS

新マウント通信システムにより、 従来のレンズ手ぶれ補正ISに加えてカメラのCMOSセンサーの画像上からブレを検出し、より強力に手ブレを補正するデュアルセンシングISが搭載。

IS搭載のRFレンズでの動画撮影時は、動画電子ISが作動。従来IS搭載のEFレンズとの組み合わせで水平&縦回転に加えて、ボディの左右・上下・回転軸の5軸手ブレ補正が可能とのこと。

動画撮影時の電子ISは撮影範囲が狭くなるとのことだが、静止画のデュアルセンシングISと合わせて実際にどのくらいの効果があるのか、TAMRONなど違うレンズだとどうなるのか購入後に試していきたいところ。

 

電源オフ時はシャッターが閉じる!センサーの汚れ防止に

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隠れた注目ポイントの一つで、あると嬉しい機能がこの電源オフ時のシャッターが閉まる機能。

レンズ交換など行う際に気をつけていても、不要なホコリが着いてしまいあとで家に帰ったら困るケースが抑えられる。

センサーがモロ出しにならない分、カメラ初心者でもレンズ交換する際は電源オンのままでなく、オフにしてから交換する癖がつきそうでいい。

 

EOS初搭載 FVモードが撮影がめっちゃ楽になる予感

新たに今回加わったFVモード。

ここ最近プロカメラマンの中でも屋外での撮影で太陽が出たり雲で隠れたり激しい露出差があると、マニュアルではなくAVやTVなどを使うシーンが増えていた。

そのくらい今はカメラの露出検出精度が上がっているのだ。

このFVモードはPモードの状態から任意の数値を個別に変更でき、モードダイヤルを切り替えることなくシームレスにTV/AV/Mに移行出来る。

簡単にいうと、FVにしておいてあとは自分の好きな設定を調整すればいいので、脱初心者のステップアップだけでなく、瞬時に調整したいプロカメラマンにも重宝できるモードダイヤルになる可能性が高いのだ。

 

やっとAFエリアが広がった....!!

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キヤノンEFマウント機のAFエリアは点数こそ増えてきたものの、実際隅々までに配置されているわけではなく中央に集中しており、「今ピント合わせたいところにエリアがない!」っというケースがあった。

EOS Rでは横約88%x縦約100%に拡大。

ようやく中央AFエリアでピント合わせて、構図ずらして調整するなんて動作がなくなり撮りやすくなるのが嬉しい。

 

瞳AFの制度はいかに?!

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一度使うと結構これ使えるなと信頼度が高くなる瞳AF。

家族やポートレートなどの撮影時に構図の自由度が上がるため、EOS Rの瞳AF精度がどのくらいなのか気になるところ。

EOS R購入時に借りれるのならRF50mm F1.2Lを借りてこちらも試してみたい。

 

AFエリア選択はボタン操作いらずのタッチ操作

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今までファインダーを覗きながら目を話すことなくAFエリアのエリアを変更しながら撮影。

時に変更が間に合わずに構図が間に合わないなんてこともあったのだが、EOS RはEVFをのぞいたままで、AF位置をダイレクトに変更することが可能。

瞬時にいくつかのパターンでピントをずらして撮影することもできるし、つるたまはこの機能もまためちゃめちゃ重宝するだろう。

 

シャッター幕の耐久回数は20万回へ

撮影機材であるカメラを買う際の目安になるのがシャッター幕の耐久回数。

EOSエントリーシリーズやミドルクラスは10〜15万回、プロ機なら30万回だった。

EOS Rは20万回で参考価格¥237,500。

EOS 5D Mark4はシャッター幕15万回で2018.9.6時点で¥248,410。

シンプルに「 購入価格 ÷ シャッター幕耐久回数 = 1カット原価 」を算出すると、

EOS R 約1.19円/1カット
EOS 5D Mark4 1.66円/1カット

1カットで考えると若干差にはなるが、ほぼ同価格でシャッター幕の耐久回数には5万回の差がある。

ダブルスロットとEFの信頼性で、プロユースやヘビーユーザーはフルサイズのくくりで選ぶのであればEOS 5D Mark4に軍配があがるが、EOS Rの持ち運びとこれからの可能性で作品追求をして行くならEOS R、という選択肢がベストになる可能性が高い。

 

欲しいレンズが出揃うまではEF-EOS RマウントアダプターでEFレンズを

[Canon]EOS R SYSTEMブランドサイト EFレンズ連携

EOS Rシステムブランドサイト、EFレンズ連携ページ。すべてのEF/EF-SレンズがRFマウントで使用可能になる、専用アダプターをご紹介します。

・マウントアダプター EF-EOS R
・コントロールリングEF-EOS R
・ドロップインフィルターマウントアダプターEF EOS R ドロップイン円偏光フィルター A付
・ドロップインフィルターマウントアダプター EF-EOS R ドロップイン可変式NDフィルター A付

上記4つのマウントアダプターが発売される。

上の二つは10月下旬、ドロップインフィルター二つは2019年2月下旬と先になるが、マウントアダプタだけでなく円偏光やNDとして使えるのは、レンズ径によってフィルターを持ち歩かなくてもよくなるので非常に便利だ。

 

EOS R買うなら9月12日10時から予約とエントリーでキャッシュバック

[Canon]EOS R SYSTEMブランドサイト キャンペーン

EOS Rシステムブランドサイト、EOS R SYSTEM誕生キャンペーンページ。最大45000円のキャッシュバックやEOS Rミニチュアのプレゼントなど、お得な情報をご紹介しています。

・RF24-105mm F4 L IS
・RF35mm F1.8 MACRO IS
・マウントアダプター EF-EOS R
・コントロールリング マウントアダプター EF-EOS R

EOS Rと合わせて上記4点のいずれかを購入して応募すると最大で¥45000のキャッシュバックがある。

マウントアダプターで¥10000キャッシュバックされるので、コントロールリング付きを合わせて選択しておきたいところ。

 

プロ機ではないものの使い方次第で十分使える

今回フラッグシップ機としての登場ではなく、まだ今後の経過をみてさらに上を出すのか感じる一台と値段設定だった。

定価40万越えのLレンズがある以上、フルサイズミラーレスのフラッグシップは出さないとは考えにくいし、1、2年後の展開にも注目したい。

今回新しく搭載された機能の多くはユーザーの撮りやすさを考えて作られているのがキヤノンらしい。

今まで撮れなかったシーンがカメラとレンズの可能性が広がったことで、写真にどう活かせるかはその人次第で変わる。

つるたまは9月12日に本体やアクセサリーを予約し、24-105mmは一旦スルーしてマウントアダプターでしのいで12月発売の28-70mm F2Lの登場を待ちたいと思います。